取扱い材質 FC200
片状黒鉛鋳鉄(ねずみ鋳鉄)の一種であるFC200の特徴をご紹介します。
FC200とは、片状黒鉛鋳鉄(ねずみ鋳鉄)の一種です。FC200の200という数字は、引張強さを表します。
炭素鋼と比べ脆く強度が弱い一方、切削性に優れ、耐熱性や耐摩耗性、振動減衰性に優れた材質です。
FC200の製品の製造委託のお問い合わせや見積り等があれば、お気軽にご連絡ください。
機械的性質
種類の記号 | 引張強さ(N/㎡) | 硬さ(HB) |
---|---|---|
FC200 | 200以上 | 223以下 |
※JIS規格上、FC200の機械的性質は参考値となります。
金属組織

FC200をはじめとする片状黒鉛鋳鉄(ねずみ鋳鉄)には、黒鉛が花片の集まったような形状になるものがあることから、このように呼ばれています。
またねずみ鋳鉄とは破面がねずみ色であったことが由来となっています。
使用用途

ブレーキディスク

ケースモーター

ベーン

ハウジング
FC200の高い耐摩耗性を生かし、ブレーキディスクやブレーキシューに使用されています。
他にも軸受や歯車、マンホールの蓋などにも使われています。
また熱伝導率が高く、高温になりにくいことや、振動減衰性にも優れていることから、エンジンや油圧ポンプの部品、工作機械のテーブルにも使用されています。