取扱い材質 FCD450
球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄・FCD)の一種であるFCD450の特徴をご紹介します。
FCD450とは、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)の一種です。FCD450の450という数字は、引張強さを表します。
ダクタイルとは「延性のある」という意味で、文字通り引張強さ・伸びに優れ、片状黒鉛鋳鉄に比べて数倍の強度があり、靭性が優れています。
FCD450の製品の製造委託のお問い合わせや見積り等があれば、お気軽にご連絡ください。
機械的性質
種類の記号 | 引張強さ(N/㎡) | 耐力(N/㎡) | 伸び(%) | 硬さ(HB) |
---|---|---|---|---|
FCD450-10 | 450以上 | 280以上 | 10以上 | 140~210 |
※JIS規格上、FCD450の硬さは参考値となります。
金属組織

FCD450をはじめとする球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)は、球状の黒鉛を含有していることからこのように呼ばれています。黒鉛が球状で他の黒鉛とつながらないため、強度や靭性に優れています。
FCD450の基地組織はフェライト率が高いのが特徴です。
使用用途

アクスルハウジング

ベアリングインサート

ファン
FCD450は鋳鉄の中でも、強い強度と伸び、靭性に優れていることから、大きな負荷がかかる環境にも耐えられる材質であるため、自動車部品やローラーや歯車などの工業部品に多く使われています。
またFCD450は耐食性にも優れているため、水道の配管やバルブ、ガス管などにも使用されています。